「ブラックジャックのサイドベットって何?」
このような疑問にお答えして、ブラックジャックのサイドベットについて解説しました。それぞれのサイドベットのルールや還元率などもまとめているので、本記事を読めば初心者さんでもすぐにブラックジャックに活かせますよ。
ブラックジャックのサイドベットとは
ブラックジャックのサイドベットとは、通常の21点に近づけディーラーと勝負するゲームとは別に賭ける特殊なベット方法です。勝敗には関係なく、ブラックジャックで特定の役を作れば配当を得られます。通常のベット方法では配当は2倍か2.5倍しか獲得できませんが、サイドベットであれば最大251倍まで獲得できます。このブラックジャックでもできる高配当こそがサイドベットの魅力になりますね。
サイドベットをする場合は、通常とは異なる別枠のベットエリアが用意されています。ベットエリアには「21+3」や「パーフェクトペア」などと書かれており、そこにチップを置くことで指定のサイドベットができますよ。
ブラックジャックのサイドベットのメリットとデメリット
ブラックジャックのサイドベットのメリットは、高倍率の配当と高い還元率が共存しているところです。通常、カジノゲームは高配当であればあるほど還元率は低く設定されている傾向にあります。しかし、ブラックジャックのサイドベットは1つの役に賭けるだけでなく、複数の役をひとまとめにしたグループに賭けるものが多いです。そのため、低倍率の配当と高倍率の配当が共存しており、その影響で還元率が95%前後と高く設定されています。一攫千金を狙いながら高い還元率でプレイできるところは、ブラックジャックのサイドベットの大きいメリットですね。
デメリットは、ブラックジャック全体でみればサイドベットの還元率は高くないところです。ブラックジャックの通常時の還元率は、ベーシックストラテジーを使うことで無理なく約99%に達します。高倍率の配当を狙うのではなく長期的に勝ちたいのであれば、この約4%の違いは勝率に悪影響を与える大きいデメリットです。
ブラックジャックのサイドベットの還元率表
ブラックジャックのサイドベットの還元率を表にしてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
サイドベット | 還元率 |
---|---|
パーフェクトペア | 95.9% |
21+3 | 96.3% |
ホット3 | 94.6% |
エニーペア | 95.9% |
ベット・ビハインド | – |
バースト・イット | 94.12% |
還元率が高ければ高いほど長期的に勝ちやすく、賭けることが推奨されるサイドベットになります。この表でいえば、21+3はバースト・イットよりも賭けた方が良いサイドベットということがわかりますね。
ブラックジャックのサイドベットの種類
サイドベットにはさまざまな種類があります。以下は代表的なブラックジャックのサイドベットになります。
- パーフェクトペア
- 21+3
- ホット3
- エニーペア
- ベット・ビハインド
- バースト・イット
それぞれ成立条件や配当倍率が異なるので、詳しく解説していきますね。
「パーフェクトペア」系
ブラックジャックのパーフェクトペア系サイドベットは3種類あります。
- パーフェクトペア
- カラーペア
- ミックスペア
パーフェクトペア系サイドベットの還元率は95.9%です。それぞれの成立条件について解説します。共通する特徴として、同じ数字のカードを揃える時に点数ではなくカードの数字そのものが適用されます。つまり、同じ10点でもJとQの組み合わせは使えず、Jが2枚必要になるということですね。
パーフェクトペア
パーフェクトペアは、最初に配られた2枚のカードが同じスーツかつ同じ数字になっている場合に成立します。パーフェクトペアの配当は26倍〜31倍(25:1〜30:1)です。
カラーペア
カラーペアは、最初に配られた2枚のカードが同じ色のスーツかつ同じ数字になっている場合に成立します。カラーペアの配当は11倍〜13倍(10:1〜12:1)です。
ミックスペア
ミックスペアは、最初に配られた2枚のカードが色が異なるスーツかつ同じ数字になっている場合に成立します。ミックスペアの配当は6倍〜7倍(5:1~6:1)です。
「21+3」系
ブラックジャックの21+3系サイドベットは5種類あります。
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ストレートフラッシュ
- スーテッドトリップス
21+3系サイドベットの還元率は96.3%です。それぞれの成立条件について解説します。共通して、成立条件や名称がポーカーを起源としていますね。
フラッシュ
フラッシュは、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが同じスーツの場合に成立します。フラッシュの配当は6倍(5:1)です。カードの数字は問いません。
ストレート
ストレートは、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが連続した数字の場合に成立します。ストレートの配当は11倍(10:1)です。スーツは同じでも異なっていても良いですが、3枚がすべて同じスーツの場合には「ストレートフラッシュ」が成立するため、実質的に成立条件から外れます。
スリーカード
スリーカードは、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが同じ数字の場合に成立します。スリーカードの配当は31倍(30:1)です。スーツに条件はありませんが、3枚が同じスーツの場合には「スーテッドトリップス」が成立するため、実質的に成立条件から外れます。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュは、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが連続する数字かつ同じスーツの場合に成立します。ストレートフラッシュの配当は41倍(40:1)です。
スーテッドトリップス
スーテッドトリップスは、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが同じ数字かつ同じスーツの場合に成立します。スーテッドトリップスの配当は101倍(100:1)です。スーテッドトリップスは21+3のサイドベットに属していますが、考え方はパーフェクトペアに近いですね。また、ブラックジャックのペア系サイドベットの中で最も出現確率が低いです。
「ホット3」系
ブラックジャックのホット3系サイドベットは5種類あります。
- 7-7-7
- スーテッド21
- アンスーテッド21
- ハンドの合計が「20」
- ハンドの合計が「19」
ホット3系の還元率は95.9%です。それぞれの成立条件について解説します。共通する特徴として、「パーフェクトペア系」と違い、点数ではなくカードの数字そのものが適用されます。つまり、10〜Kはすべて10点と計算し、Aは1点か11点として計算します。
7-7-7
7-7-7は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードがすべて7で揃っている場合に成立します。7-7-7の配当は101倍(100:1)です。スーツは同じでも異なっていても問題ありません。
スーテッド21
スーテッド21は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが同じスーツかつ合計21点になっている場合に成立します。スーテッド21の配当は21倍(20:1)です。
アンスーテッド21
アンスーテッド21は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが異なるスーツかつ合計21点になっている場合に成立します。アンスーテッド21の配当は4倍(3:1)です。
ハンドの合計が「20」
ハンドの合計が「20」は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが合計20点になっている場合に成立します。ハンドの合計が「20」の配当は3倍(2:1)です。スーツの条件はありません。
ハンドの合計が「19」
ハンドの合計が「19」は、最初に配られた2枚のカードとディーラーのアップカードが合計19点になっている場合に成立します。ハンドの合計が「19」の配当は2倍(1:1)です。スーツの条件はありません。
「エニーペア」系
ブラックジャックのエニーペア系サイドベットは2種類あります。
- スーテッドペア
- アンスーテッドペア
エニーペア系の還元率は95.9%です。それぞれの成立条件について解説します。共通する特徴として、すべて「パーフェクトペア系」と同様に点数ではなく、カードの数字そのものに適用されます。つまり、同じ10点でもJとQのような組み合わせでは成立しません。
スーテッドペア
スーテッドペアは、最初に配られた2枚のカードが同じスーツかつ同じ数字の場合に成立します。スーテッドペアの配当は26倍(25:1)です。賭け方は違いますが、条件は「パーフェクトペア」と同じですね。
アンスーテッドペア
アンスーテッドペアは、最初に配られた2枚のカードが異なるスーツかつ同じ数字の場合に成立します。スーテッドペアの配当は9倍(8:1)です。この条件は「ミックスペア」と同じですね。
ベット・ビハインド
ベット・ビハインドは、同じテーブルの他プレイヤーが勝つかどうかを当てるサイドベットです。ブラックジャックのサイドベットの中でも非常に特殊な成立条件になっていますね。他のプレイヤーの勝敗に賭けるため、自分がゲームに参加してなくとも賭けられる場合があります。ベット・ビハインドの配当は通常のブラックジャックと同じで、ナチュラルブラックジャック成立時には2.5倍(3:2)の配当が貰えます。
ただし、アクションをしているプレイヤーに助言することはできず、上手くないプレイヤーに賭けてしまうと還元率は下がってしまいます。ダブルやスプリットなど、細かい条件はテーブルによって違うので、事前に確認しておくと良いですね。
バースト・イット
バースト・イットは、ディーラーのハンドがバーストするかどうかを当てるサイドベットです。バースト・イットの配当はディーラーのカードの枚数によって変動します。
ディーラーのカードの枚数 | 配当 |
---|---|
8枚上 | 251倍(250:1) |
7枚 | 101倍(100:1) |
6枚 | 51倍(50:1) |
5枚 | 10倍(9:1) |
4枚 | 3倍(2:1) |
3枚 | 2倍(1:1) |
ブラックジャックの賭け方の中でも非常に高い配当となっていますね。ディーラーがバーストする確率はアップカードによって異なりますが、全体でみても約28%あります。出現率は高めですが、ブラックジャックのサイドベットの中では還元率は最低クラスですね。とはいえカジノゲーム全体でみれば高還元率なのは間違いありません。ブラックジャックで高倍率の配当を狙いたい読者さんであれば、バースト・イットは優秀なサイドベットになりますよ。
勝率を上げるためにサイドベットは有効か
ブラックジャックで勝率を上げるためには、還元率からみて21+3系のサイドベットに賭けると良いですね。96.3%と高い還元率を示していますし、スーテッドトリップスを引ければ101倍という高額配当を得られます。ただし、それはブラックジャックでサイドベットをする前提の話です。
ブラックジャックではベーシックストラテジーを使うことで通常時の還元率を約98~99%まで高めることができます。必勝法を駆使すればさらに勝率を上げることができ、カードカウンティングを使えば通常時の還元率は100%以上に跳ね上がります。そのため、長期的にみればブラックジャックのサイドベットには賭けないほうが良いですね。サイドベットに賭ける場合は、一攫千金を狙った高倍率配当のサイドベットを選び、確率が収束する前にそのまま勝ち逃げしてしまうと良いですよ。
まとめ
今回はブラックジャックのサイドベットについて解説しました。ブラックジャックで勝つためには、サイドベットのルールや特徴などを把握しておかなければなりません。サイドベットをすることでプレイヤーは不利になりますが、カードカウンティングを使って有利な時にのみサイドベットを行えば、小さい不利は補うことができます。うまく活用して高倍率の配当を獲得してみてくださいね。