ベット方法が多くて、ルーレットの倍率がわからないと悩んでいる方は多いでしょう。本記事ではルーレットの確率やルーレットの配当などを初心者にもわかるように詳しく解説します。倍率表も記載しているので、参考にしてください。
ルーレットの種類
ルーレットの倍率を解説する前に、カジノで使用されているルーレットの種類を把握しておきましょう。
ルーレットの種類は、大きく分けて以下の3つがあります。
- ヨーロピアンルーレット
- アメリカンルーレット
- フレンチルーレット
上記3種類の中でも、最も多く使用されているのはヨーロピアンルーレットです。アメリカンルーレットが採用されているケースもありますが、プレイヤー側に取って有利なヨーロピアンルーレットが主流です。
フレンチルーレットは、ヨーロピアンルーレットに新たなルールを付け加えたルーレットであり、よりプレイヤー側に有利なルーレットです。
それぞれのルーレットの違いをくわしく解説します。
ヨーロピアンルーレット
ヨーロピアンルーレットは、シングルゼロルーレットの代表例ともいえるルーレットです。
シングルゼロルーレットは、ハズレとして扱われる「0」が1つだけである点が特徴です。「1~36」の数字と「0」を合わせた37箇所のポケットがあります。
各数字の並び方に規則性はなく、ランダムに配置されています。
次に紹介するアメリカンルーレットよりもユーザー側に有利であるため、ランドカジノでの採用率は高くありません。しかし、オンラインカジノでは、よく使用されているルーレットの種類です。
ヨーロピアンルーレットの還元率は約97.3%とされています。
アメリカンルーレット
アメリカンルーレットは、アメリカや韓国などで頻繁に用いられるルーレットです。
ヨーロピアンルーレットと異なり、ダブルゼロルーレットである点が特徴です。カジノのルーレットでハズレとして扱われる「0」に加えて「00」のポケットが追加されています。そのため、合計で38箇所のポケットがあります。また、数字の並び方はシングルゼロルーレットと異なり、連続している数字が対角線上に並んでいるのが特徴的です。
ダブルゼロルーレットは、シングルゼロルーレットよりも「0」の数が多くなり、ハズレになる確率が高いルーレットです。そのため、ヨーロピアンルーレットよりも還元率が低くなります。
ダブルゼロルーレットであるアメリカンルーレットの還元率は約94.6%とされています。
シングルゼロルーレットとダブルゼロルーレットの両方がある場合は、シングルゼロルーレットがおすすめです。
フレンチルーレット
フレンチルーレットは、ヨーロピアンルーレットと同様にシングルゼロルーレットが採用されています。そのため、合計37箇所のポケットがあります。
また、アウトサイドがテーブル上部にもある点が特徴です。
基本的には、ヨーロピアンルーレットと同じ感覚でプレイできるため、利用しやすいルーレットです。
ヨーロピアンルーレットと同様に、フレンチルーレットも還元率は約97.3%とされています。
フレンチルーレットがヨーロピアンルーレットと異なり、オリジナルのルールが追加されています。「アンプリゾン」や「ラパルタージュ」などのルールがあり、プレイヤー側にとって有利な条件が加わっているのが特徴です。
まず、アンプリゾンは、イーブンベットでボールが「0」に落ちた場合に、全額ではなく半額を回収されるルールです。次のゲームで残りの半額分を使用して勝負ができます。
ラパルタージュでは、同様にイーブンベットの状態でボールが「0」に入った場合、半額が回収されます。アンプリゾンと違う点は、残りの半額分がそのままプレイヤーの手元に返ってくる点です。
フレンチルーレットは、プレイヤーにとって有利になるため、ランドカジノで採用されているケースは少なくなります。オンラインカジノであれば、採用している場合が多いため利用を検討してみましょう。
インサイドベット
インサイドベットとは、その名の通りインサイド(内側)にベット(賭ける)という意味です。
インサイドベットの賭け方とルーレットの倍率表は以下のとおりです。
賭け方 | 倍率 |
---|---|
ストレートアップ | 36倍 |
スプリットベット | 18倍 |
ストリートベット | 12倍 |
コーナーベット | 9倍 |
フォーナンバーベット | 9倍 |
ダブルストリートベット | 6倍 |
ファイブナンバーベット | 7倍 |
インサイドベットは、ルーレットテーブルの内側にある数字に賭ける方法で、ルーレットの確率の中では当たりにくい賭け方です。当たりにくい分、的中した場合にルーレットの倍率が高くなります。
ルーレットで大当たりを目指すのなら、インサイドベットがおすすめです。
ストレートアップ(Straight-Up)
ストレートアップは、インサイドベットの1種であり、日本語では「1点賭け」を意味します。
ルーレットの賭け方としては、最も一般的です。
たとえば、上記の画像では「17」に1点賭けしていることになります。
ヨーロピアンルーレットの場合は0~36の37種類から選べるため、ルーレットの確率論的には、37分の1で的中します。アメリカンルーレットでは、「00」も追加されるため38分の1の確率であるルーレットです。
ルーレットの配当の中では最も高く、36倍の倍率が適用される賭け方です。
スプリットベット(Split Bet)
スプリットベットは、日本語では2点賭けを意味しており、2箇所同時に賭けるインサイドベットの方法です。
ルーレットの倍率としては、ストレートアップに続いて2番目に大きい倍率である「18倍」が適用されます。確率的にもルーレットの中では、2番目に低い確率です。
原則として、隣り合っている数字同士でのみベットできるため、隣以外ではスプリットベットを使用できません。たとえば、上記の画像で「11」と「14」の2つに賭けたいと思っていても、隣同士ではないためスプリットベットは不可能です。
もし、離れている2箇所にベットしたい場合は、ベット額を半分にして1箇所ずつ賭けましょう。
ストリートベット(Street Bet)
ストリートベットは、インサイドベットの手法の1つであり、3つのポケットに賭ける方法です。日本語では、3点賭けと呼ばれます。
ストリートベットで賭ける場合には、縦一列の数字のみしか使用できません。横に3つや斜めに3つの数字を賭けることはできない点に注意しておきましょう。
ストリートベットで賭ける場合には、縦列の一番下のライン上にチップを置きます。ルーレットでの的中確率は3番目に低く、ルーレットの配当は12倍です。
たとえば、画像内では「9・10・11」の3つに賭けたい場合はストリートベットが使用できません。どうしても「9・10・11」に賭けたい場合は、賭け金を3分割し、それぞれにストレートアップで賭ける必要があります。
コーナーベット(Corner Bet)
コーナーベットは、4箇所同時に賭けるインサイドベットの手法です。4点賭けと呼ばれており、4つの数字が重なっている中央の点にチップを置きます。
たとえば、「11・12・14・15」に賭ける場合は、画像内のようにチップを配置します。
4つの数字が重なっている点にしか賭けられませんが、ルーレットの的中確率は高くなるのが特徴です。ヨーロピアンルーレットの場合は37分の4であり、的中した場合のルーレット倍率は9倍となっています。
フォーナンバーベット(Four Number Bet)
フォーナンバーべットは、ヨーロピアンルーレットの場合のみに使用できるインサイドベットの手法です。
「0」と「1」の間にチップを置くことで、「0・1・2・3」と4つの数字にベットできます。名前の通り4つの数字にベットできる方法であり、ルーレットの確率は37分の4です。
ルーレットの配当は9倍のルーレット倍率が適用されます。
通常はハズレである「0」を補いつつも、合計4つの数字にベットできるため、初心者でも使いやすいのが特徴です。
ダブルストリートベット(Double Street Bet)
インサイドベットの手法であるダブルストリートベットは、別名「シックスナンバーズベット」とも呼ばれています。日本語では、6点賭けを意味しています。
ダブルストリートベットは、その名の通りストリートベットを2箇所で行う手法です。2列を選べますが、隣同士の2列でしかダブルストリートベットができない点に注意が必要です。
たとえば、上記の画像で「16」と「19」の列の間にチップを置くと「16・17・18・19・20・21」の6つの数字にかけられます。
隣同士である必要があり「13」の列「19」の列を同時にかけるなどはできません。
ルーレットの確率は37分の6であり、倍率は6倍と扱いやすいベット方法です。
ファイブナンバーベット(Five Number Bet)
ファイブナンバーベットもインサイドベットの手法であり、アメリカンルーレットのみで採用されている賭け方です。
左側にある「0・00・1・2・3」と5つの数字にベットできる手法であり、以下の画像のように「0」と「1」の間にチップを置きます。
ファイブナンバーベットは38分の5の確率であるルーレットで、ルーレットの配当は7倍です。
アメリカンルーレットの中で期待値が最も低いため、あまり利用するべきではありません。
アウトサイドベット
アウトサイドベットも、その名通りアウト(外側)にベット(賭ける)方法です。
アウトサイドベットに該当する賭け方として、以下のようなものがあります。
賭け方 | 倍率 |
---|---|
ダズン・ベット | 3倍 |
カラム・ベット | 3倍 |
レッド・ブラック | 2倍 |
ハイ・ロー | 2倍 |
オッド・イーブン | 2倍 |
アウトサイドベットのルーレットの確率は、インサイドベットよりも高く、ルーレットの配当を得やすいのが特徴です。アウトサイドベットは、ルーレットの確率論的に当たりやすい分、ルーレットの配当倍率が低くなります。
ルーレットの倍率が低くても、安全に勝負をしたい方はアウトサイドベットの利用がおすすめです。
ダズン・ベット(Dozen Bet)
ダズン・ベットは、アウトサイドベットの手法であり、一度に12個の数字にベットできるのが特徴です。
テーブルに記載されている数字が12個ずつに分けられており、1つずつ名前が付いています。ダズンは「ダース」と同様に12個の意味があり、以下のように分けられています。
- 1st 12(1~12)
- 2nd 12(13~24)
- 3rd 12(25~36)
上記の画像であれば「ファーストダズン」にベットしているため「1~12」に賭けていることになります。
ルーレットの確率は37分の12であり、ルーレットの倍率は3倍です。
コラム・ベット(Column Bet)
コラム・ベットは、アウトサイドベットの手法の1つであり、横1列に賭ける方法です。
テーブルの右側にある「2:1」にチップを置けば、その横1列の数字全てにベットできます。上記の画像の場合、真ん中の2:1にベットしているため「2・5・8・11・14・17・20・23・26・29・32・35」の12個に賭けていることになります。
37分の12の確率であるルーレットで、ルーレットの配当は3倍と初心者が使いやすい手法です。
レッド・ブラック(Red-Black)
レッド・ブラックもアウトサイドベットの手法で、その名の通りルーレットの赤または黒の数字に賭ける方法です。
テーブル上に書いてある数字は、赤と黒に色分けされています。アウトサイドの中で数字が書いていない「赤」または「黒」の上にチップを置くのがレッド・ブラックの手法です。
上記の画像であれば、黒にチップが置いてあるためテーブル上の黒い数字全てに賭けていることになります。
ルーレットの確率は37分の18であり的中確率は高いものの、ルーレットの配当は2倍です。
ハイ・ロー(High-Low)
ハイ・ローもアウトサイドベットの手法で、その名の通り、数字が大きいか小さいかで賭ける方法です。
ハイ・ローは、アウトサイドの左下にロー(1~18)、右下にハイ「19~36」が配置してあります。ハイまたはローにチップを置くことで、それぞれの数字に賭けられます。
37分の18の確率であるルーレットで、ルーレットの倍率は2倍です。
オッド・イーブン(Odd-Even)
オッド・イーブンもアウトサイドベットの手法であり、偶数か奇数かに分けて賭ける方法です。
アウトサイドの左側にあるEVENは偶数、右側にあるODDは奇数を意味しています。
「0」は偶数として扱われず、オッド・イーブンどちらに賭けている場合でもハズレになります。
ルーレットの確率は37分の18であり、ルーレットの倍率は2倍です。
「0」「00」に入った場合の配当
ルーレットのルールとして、アウトサイドベットで「0」または「00」にボールが入った場合は、ハズレであり賭け金が没収されます。
しかし、インサイドベットの場合は、1~36までの数字に賭けるのと同様に「0」や「00」にベットができます。
ルーレットの0の倍率は0以外の場合と同じで、ストレートアップなら36倍、スプリットベットなら18倍です。インサイドベットで紹介したフォーナンバーベットはルーレットの倍率が9倍、ファイブナンバーベットは8倍です。
ルーレットの倍率の違いを知って楽しくプレイしよう
本記事では、ルーレットの倍率の違いについて解説しました。アウトサイドベットは的中確率が高い分倍率は低くなり、インサイドベットは的中確率が低い分倍率が高くなります。
さまざまな賭け方があり、ルーレットの倍率もバラバラで覚えにくいと感じた方も多いでしょう。しかし、多くの場合「36/賭けている数字の数」で倍率が計算できるので活用してみてください。